「鈴木先生」
誰よりも生徒思いの先生だった。
寝る間も惜しんで、生徒のことを一番に考えるような
教育者の鑑のような人だった。
そんな先生の死体が、今朝、職員室で発見された。
発見したのは、学校の長であり、鈴木先生の実の父親である校長先生だった。
そして、校長先生は4人の生徒を学校に呼び出した。
なぜ、呼び出されたのか、うろたえる生徒達。
校長先生は、しばらく黙った後、静かになった生徒達に向けて言葉を発する。
――――――皆さんが静かになるまで、5分もかかりました―――――――