シナリオ名「怪人隠し」
◆◆◆ はじめに ◆◆◆
このシナリオは、GMなしで楽しむことができます。
ゲームを円滑に進めるために、進行役(経験者推奨)を決定し、その方が中心となって進めるようお願いいたします。
◆◆◆ ストーリー ◆◆◆
ヒーロー、そして怪人と呼ばれる存在が認識されてから現在30年になる。
ヒーローが何者なのか、怪人の目的は何なのか、最近になってようやく明らかになった部分もあるが、その多くが謎のままである。
あるところに「神隠し」の都市伝説が残る街があった。
その街では数年前より、住民の失踪事件が多発していた。
そして、数か月前に、怪人が人を攫っている現場が目撃される。
「神隠し」は、怪人の仕業だったのだ。
怪人の恐怖に、住民は恐れおののいていた。
しかし、怪人のいるところにはもちろん「ヒーロー」が来る。
この街では、ここ数か月の間に怪人とヒーローの壮絶な戦いが繰り広げられている。
この事件は、ヒーローに心を奪われた、ある2人の少年の物語。
◆◆◆ 物語の概要 ◆◆◆
いつもと変わらない学校、授業、友達、そんな毎日に、幼馴染の「ヒロタ」と「ロースケ」は辟易していた。
しかし、その日はいつもと何かが違っていた。
授業が突然中断になり、臨時に職員会議が行われたのである。
そして、緊迫した表情の先生(タイク先生)が、ガヤガヤと騒がしい教室に戻ってくる。
先生の目じりには、少し涙の跡がある。
教室は、いつもの能天気な先生と打って変わったその表情に一瞬で静寂に包まれる。
先生が口を開く。
「今朝、本校の保健の先生の「ヨウコ先生」が失踪しました。恐らく、怪人の仕業だと思われます。」
ヨウコ先生は、美人で人気の先生だ。そして、タイク先生の恋人でもあった。
教室中が先生からの衝撃的な報告にあっけにとられる中、ヒロタとロースケだけは、笑みをこぼしていた。
彼らは、やがて来るだろう「ヒーロー」の存在に興奮していたのである。
予想通り、しばらくたつと、その学校の周辺で、ヒーローと怪人の戦いが頻繁に行われるようになる。
学校は休校になり、子どもたちは外出禁止と学校から言われた。
しかし、大人しく指示に従う彼らではない。
仕事へ出かける親の目を盗んで、彼らは秘密裏にヒーローのことを調べることにした。
◆◆◆ 登場人物 ◆◆◆
💀ヨウコ先生
大人っぽく美人な保健の先生。
いつも胸元が大きく開いた服を着ており、よくタイク先生に注意されていた。
タイク先生の恋人でもあった。
◆ヒロタ
ロースケと幼馴染。
小さい頃から「ヒーロー」に憧れていた。
◆ロースケ
ヒロタの幼馴染。
あなたは、あるきっかけからヒーローに強く憧れるようになった。
◆◆◆ 導入 ◆◆◆
あなたたちの目的は、「物語の真相」を探りつつ、それぞれのミッションを達成することにあります。
なお、「物語の真相」を知っているプレイヤーについては、周囲にバレないように行動してください。
◆◆◆ ゲームの流れ ◆◆◆
このシナリオは以下の流れで進行します。
キャラクターシート黙読(10分)
チャプター1:全体討論(10分)
チャプター2:最終全体討論(15分)
推理発表パート(5分:1人あたり約2分目安)
チャプター1、チャプター2の冒頭で公開される情報があります。それらの情報は全て真実です。
チャプター2終了後、推理発表パートに移ります。各プレイヤーはチャプターや討論で得た情報を基に推理を発表してください。発表順は、話し合いによって決定してください。
全員の推理発表が終わり次第、「エンディング」のページを読んでください。その後、「物語の真相と得点計算」について確認してください。
◆◆◆ キャラクターシート ◆◆◆
プレイヤーは自身のキャラクターシートをよく読み、全員が理解しおわったのちに物語の真相を明らかにするための討論を行ってもらいます。
また、自身のキャラクターシート以外の部分は、絶対に読まないようにお願いします。
◆◆◆ ルール及び禁止事項 ◆◆◆
どのプレイヤーも自由に嘘をつくことができます。ただし、嘘ばかりついていると、担当しているキャラクターのミッションを達成しにくくなるかもしれません。
ミッション達成のために必要だとプレイヤーが判断した場合、キャラクターシートの内容の一部を話してしまうことは可能です。
ただし、キャラクターシートの内容をそのまま読み上げてはいけません。あくまで、自身の言葉で情報を相手に伝えましょう。
この場合、話す内容によってはミッションの達成が著しく困難になることも考えられます。
よく考えて発言しましょう。